失敗しないリビングの間取りのポイントは?
更新日 2018/07/27
注文住宅を建てる時に一番楽しいのは間取りを考えている時でしょう。
しかし、楽しい時間であると当時に頭を悩ませる時でもあります。
特に生活と家の中心であるリビングには家族の要望が集中しやすく、ともすればちぐはぐな間取りになってしまいやすいです。
リビングへの不満は家全体への不満につながりやすく、リビングづくりの成功は家づくりの成功にかかせません。
リビングの間取りで成功するためにはどんな点に気をつければ良いのでしょうか?
リビングのよくある失敗
まずは、注文住宅のリビングでよくある失敗をいくつか紹介します。
・玄関からリビングが丸見えで、来客の際に恥ずかしい
・玄関からリビングにいくとキッチンが丸見え
・リビングのすぐとなりにトイレがあって不快
・リビングに隣接した階段があるため、冷暖房の効きが悪い
・コンセントの数が足りず、テレビを好きな場所に置きづらい
・模様替えをしたくてもコンセントの位置のせいで思うようにいかない
基本的な間取りのつくり方
リビングは家の中心で重要な場所ですが、リビングから間取りを考えていくというのは案外難しいものです。
まずは家の大枠の形が決まったら、玄関の場所を決めましょう。接している道路との関係上、玄関の位置については選択肢があまり多くないはずです。次に決めるのは階段の場所です。その次は水回りをどのあたりに配置するかを決めましょう。リビングや居室の配置を決めるのはその後です。
水回りは基本的に家の一箇所に集中させたほうが生活動線をスムーズにしやすく、工事費も抑えやすいです。特にトイレの場所には注意しましょう。できるだけリビング・ダイニングや、寝室のすぐ隣にトイレが来ることのないように気をつけます。2階にトイレのある場合は、リビングの真上にトイレがこないようにすることも必要です。
もしレイアウトに悩んだら、営業担当者や設計士に相談してみましょう。これまで建てた家の経験から良いアドバイスを貰えるはずです。
キッチン・ダイニングとリビングの関係
キッチンやダイニングはリビングに隣接して配置されます。この2つをどのようにするかで、リビングのあり方も変わってきます。
キッチン・ダイニングはキッチン独立型と、ダイニングキッチン型の2つに分けられます。
キッチン独立型はいわゆる昔ながらのキッチンで、ダイニングとは完全に独立して別の部屋にキッチンがあります。リビングとも分かれることになるため、小さな子どもがいても目が届きにくい、調理中さみしいなどのデメリットがあります。しかし、調理の臭いが家中に広がりにくいというメリットもあります。
ダイニング型キッチンは、現在主流のタイプです。キッチンにいるあいだも家族とか会話しやすく、子どものいる家庭に非常に人気です。ただ、食事や調理の臭いが家中に広がりやすかったり、散らかりがちなキッチンが見えやすく、生活感が出てしまったりするというデメリットもあります。
生活動線とリビング
リビングは家の中核です。家族がくつろぐ場というだけでなく、移動の中継点にもなります。
スムーズな生活動線を得るためには、リビング単体だけでなく、他の部屋とのつながりを意識して考える必要があります。
例えば、朝。寝室から出て、階段を降り、洗面所で顔を洗い、その後ダイニングで朝食をとります。その後再び洗面所へ戻り、支度ができたら玄関から会社や学校へ向かいます。この時、リビングから洗面所・トイレへの移動は混雑しやすいため、動線をしっかり意識したレイアウトが重要になります。
帰宅の際も同様です。玄関から洗面所やリビングに移動しやすいようにしましょう。
洗濯を終えた後、洗濯物を干しにいく時のルートも重要です。荷物を持った移動になるため、スペースに余裕があるのが好ましいです。
渋滞しにくい動線をつくるには、円や線を意識するのが良いです。動線を無視したリビングは使いにくく、忙しい朝の時間を無駄にしてしまうことにもつながります。
コンセントも間取りの一部
間取りを考える際についつい忘れてしまうのがコンセントの場所と数。
しかし、コンセントは家具や家電の場所に強い影響を及ぼす重要な要素です。
コンセントの数が足りないと、家電を置きたくても置けなかったり、延長コードで見苦しくなったりします。
数が多くても位置が悪く手配味がありません。家具などの後ろに隠れて使えなくなったり、好きな場所に家電が置けなくなったりしてしまいます。
コンセントについて考える際は、家のどこに何をいくつ置くのかをしっかりと決めることが重要です。
特にテレビ周りはコンセントの需要が高いため、余裕を持っておくことをおすすめします。
また、固定されている家電だけでなく、掃除機など一時的に使用するコンセントも忘れず用意しましょう。
基本的にコンセントは足元に設置されますが、家具の高さやレイアウトにあわせてやや高めにするのも便利です。
リビングづくりはバランスとシミュレーションが重要
リビングは住まいの中心ですが、リビングが全てではありません。他の部屋との関係や動線などもあわせて考えていくようにしましょう。
また、間取りやコンセントについて考える際は、実際に生活するときのことを想像しながらすすめていくようにしましょう。朝起きてから出かけるまでの間、家に帰ってきてから寝るまでの間に、家のどこでそんなことをして、その間どのように移動するかを具体的にシミュレーションしてみてください。そうすれば、自然にどんな間取りを求めているかわかってくるでしょう。
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